至福の10秒間

残り200mを切った時点でディープは先頭に立っていた。この段階でディープの勝利は確定、あとはいかに勝つかだった。
ディープの圧勝を期待していた僕は無我夢中で「ディープ!ディープ!もっと来い!!」と叫んだ。
そしてディープは2着に3馬身の差をつけて勝った。
最後ぐらい思いっきりムチを入れて、もっと差をつけて勝って欲しい気持ちもあったけれど、その強さは十分見せつけての勝利だった。
ゴールの瞬間、僕の目は涙で溢れていた。
ディープは僕の目の前を2度駆け抜けている。一度目の去年は悲劇の10秒になってしまったが、今年は至福の10秒間だった。
僕はこの10秒間を、今日の2分半を忘れない。
ありがとう、ディープ!









な〜んてちょっとドキュメンタリー風にカッコつけて書かせて頂きました(笑)