副都心線乗車記

日曜夜から月曜にかけて泊まった祖母の家と言うのが、小竹向原
副都心線の開通で、天下を取ったと言っても良い、
東京一便利になった街であります(笑)
で、折角なので、その副都心線に乗って参りました。

駅に着くと、ホームに止まっていたのは丁度、各停の渋谷行き。
それも東新宿で急行に抜かれる渋谷行き。
急行では各駅の雰囲気を味わえないから各停が希望だったし、
東新宿で壁の向こうを急行が過ぎ去っていく所も見たいので、
少し待ってでも乗ろうとしていた電車。
まさに「渡しに船」、いや、「私に電車」です(笑)
小竹向原で「渋谷」の表示を見ることにちょっと感動を覚えつつ、早速乗車。
勿論、先頭車両の先頭部。
鉄ヲタ用語で言う「かぶりつき」で副都心線を堪能です。

まず、小竹向原から池袋までは、すでに「新線」として、
恐らく10年以上前に開業していた部分。
ですから、トンネルと線路は別に新しくありません。
但し、千川と要町は全列車通過扱いでこれまでホームは無く、
副都心線の開業によって新設されました。
この2駅のホームの様子を確認したりして目を慣らしている内に池袋に到着。
かつては壁がそびえ立っていた池袋のこのホームですが、
今はその先にまだレールが延びており、改めて副都心線開通を実感。
少し興奮している内にドアが閉まり、いよいよここからが本番です。

真新しいトンネルに入って先ず感じたのは、やはりトンネルの丸さ。
シールド工法で掘られたトンネルは、従来の断面が四角いトンネルではなく、
道路のトンネルのような丸いトンネルなのです。
そして新しいトンネルですから、白くて非常に綺麗でありました。
トンネルの丸さや美しさに見とれていると、電車は急カーブを曲がって雑司が谷に。
この雑司が谷から次の西早稲田間は、神田川東西線の下を走らなければならないため、
雑司が谷を出ると一気に下っていって、底まで行くと今度は心臓破りの坂。
これを一気に上って西早稲田に着きます。

西早稲田の次は東新宿
東新宿は2層式になっていて、渋谷行きが上。
この駅が急行の待避駅なので、2層にしないと横幅が広がってしまうのです。
そしてお待ちかね、急行の退避であります。
車内からホームの方を見ると、ホームの壁の上の方が
少し窓のような感じで抜けていて、そこから通過する列車の上部が見えます。
僕は運転室の真後ろにいますから、運転室越しに前方を確認すると西武6000系でした。
ホームの壁越しと、電車の前面の窓越しと言う、
2つの角度から列車の通過を堪能してちょっとすると電車は発車。

続いての停車駅は急行停車駅の新宿三丁目
この駅までは、上下線それぞれが独立した、ほぼ円形のトンネルを走っていましたが、
ここからは上下線が楕円形の1つのトンネル内対面走行となります。
上下線が独立した円形に近いトンネルも形は綺麗なので、それはそれで良いのですが、
やはり対面走行だと、向こうからの電車が見れるし、カーブなんかも見通しが良い。
特に北参道-明治神宮前間の急カーブなど、なかなか痺れます(笑)

そうこうしている内に、電車は終点渋谷に到着。
これで副都心線の旅は終了です・・・が、この後、僕はこの駅で1時間近く過ごします(笑)


先ずは乗ってきた電車を簡単に撮影。

この車両は東京メトロ10000系なのですが、運良く第1編成でした。
と言う事で、記念に車両番号も撮影。


それから、ホームの南側の壁を軽く撮影。

4年後にはここから更に東横線に繋がります。
ですからこの壁も4年後には壊されるのです。
また、渋谷駅は現在、1面2線の駅となっていますが現在の2つのホームの間には、
将来、ホームを増やす為に既に線路が引いてあって、その上を仮の地盤で歩ける形になってます。
この写真のレールは、その将来に備えたレールで、あと4年間は使われません。
ちなみに右に写っているのはお洒落なデザインの渋谷駅の模型です。

で、この反対側と言うのがなかなか圧巻で、
前述の通り4年後には電車が走る部分を歩く事が出来るので、こんな光景が見れます。


これは左側のホームに電車が入ってくる所なのですが、
自分の方に電車が向かって来る所を直前で左右にそれるので、
こっちに来て轢かれるんじゃないかって気がして、なかなか迫力があります。
タモリ倶楽部ではタモリ氏が「ここでバーをやったら良いよね」
的な事を言ってましたが、まさにその通り(笑)
僕はここで30分ぐらい電車の出入りを眺めておりました(笑)

シールドの丸いトンネルに、東新宿の急行退避、
更に4年間限定と言う付加価値まである絶好のトレインヴュースポットありと、
鉄ヲタにはたまらない要素が満載の副都心線
今だけでもこんなに見てて面白いのに、
これが4年後には東横線と繋がる訳ですから今後がますます楽しみでなりません。
鉄ヲタ以外からしたら何が楽しいんだ、って感じでしょうが・・・(笑)