バイセコー大失敗

僕のいくつかある趣味の一つがサイクリングでありまして、
久々に走りに行こうじゃないかと、
朝4時半ぐらいに起き、水とタオルを持って出発しました。
まだ夜も明けない内に家を出るのは、単に昼間が暑すぎるからであります。
ちなみに目的地はざっと由比駅辺り。
国道1号線を東に行って、片道25km〜30kmぐらいが目標でありました。

僕の乗ってる自転車と言うのは、何度か書いた事がありますが
前3段×後7段の21段ギアを持つ、一般的にはマウンテンバイクと言うものです。
但し、タイヤの形態などはオフロード用では無いので、
"マウンテン"の名で呼ばれても本当の山道は走れません。
ギアに関しては、この種の自転車に乗ったことの無い人は
21段もギアを使い分けるのか?と思われるかもしれませんが、
はっきり言って使いません(笑)

基本的な使い方として、前3段で大まかな調整をし、後ろの7段で微調整をするので、
例えば、前を1番速いギアに入れてるのに
後ろを1番緩いギアにすると言う事はおかしいのです。
前を速いギアに入れたら後ろも速めのギアにするし、
逆に前が緩いギアなら後ろも緩めのギアに入れるので、
あくまで、組合せとして21通りが存在すると言うだけなのです。
更に言うと、前を一番緩いギアにする時は、
例えば尾根道を登る場合など、坂が続く時ぐらいなので
普段は、前なら真ん中のギアと速いギア、
後ろは7段の内速い方の4-5段しか使いません。

さて、サイクリングの方はと言いますと、
朝もやの中、家を出て快調に飛ばして行きました。
そして家から10km程度行った国道1号線での出来事。
前方に見える歩行者用の信号が点滅していたので、
これは信号に引っ掛かると思い、ギアを緩くして減速し、停止線で停車しました。
止まる時にギアを緩くしておくのは、勿論発進を楽にするため。
ガンガン走っている時のギアは、発進の時にはあまりにも重たいのであります。

そして、信号が変わったのでいざ発進。
ある程度スピードが出てきた所で前のギアをトップに入れようとしたところ・・・


バキッ!


変速機の中で何かが折れたような音がしました。
「何だ?」と思ってガチャガチャ変速レバーをいじっていると・・・、
前のギアが一番緩いのに入った状態で動かなくなってしまいました・・・。

前述のように、普通は前のギアを一番緩いのに入れることは無いので、
これはそこそこなアクシデントと言えます。
朝ですから、開いている自転車屋さんも無く、
応急的にギアを変えてもらうことも出来ません。
よって、この状態で遠くに行く訳には行かないので、やむを得ず家に向けてUターン。
とりあえず後ろは生きていたので、そっちは1番重いギアに入れて走り出します。
軽いギア×重いギアの組合せは本来ご法度なのですが、
もはやそんな事言っちゃいられません。

で、これが相当辛い。
ペダルが重たすぎて廻せないのも困るのですが、
軽すぎて足に負荷の掛かっていないような状態と言うのも大変なのです。
必死になって、1秒で2回転以上と言うような、猛スピードでペダルを廻しました。
この猛スピードでの回転自体が相当大変なのですが、
このスピードで廻すと、足がペダルから投げ出されそうになるのがより怖いのです。
特に、ちょっとでも下りになると全く以って足に負荷が掛からないので怖い。
久々に"下りは怖い"を体感しました。
平坦な国道一号だから大した下り坂でも無いのに。
逆に上り坂に関しては、初めてありがたいと思いました(笑)

しかも、こうやって必死になってペダルを廻しているのに、スピードが出ない。
そうすると・・・なかなか家に着かない。
それでも、普通の自転車よりはよっぽど速いのですが(笑)
ずっと必死になって漕ぎに漕ぎ続けて、家に着きましたが、
行きは25分ちょいぐらいの道のりが、帰りは40分ほど掛かりました。
いや〜、辛かったです。

さて、余談ですが、帰って来たら丁度「めざましテレビ」の占いが放送されてて、
1位から順番に流れてくるんですが、僕の星座がなかなか出ない。
「そうか!今日はビリ(12位)だからこう言うことになるのか!!」と思ってみたら・・・


9位。


微妙すぎる(笑)
ビリだったら、ある意味すっきりしたのに、
帰ってきて更にモヤモヤとした気持ちになりました(笑)